無料のクラウド型の翻訳メモリ、翻訳支援サイトがいくつかあります。その中の一つにおいて、英語の医学論文の要約を機械翻訳を使って和訳してみました。もちろん訳文の完成度はまだまだで、人の手による編集は必要でした。ですが下訳として編集をして用いるという観点でいうと、翻訳会社に頼んでできてくる訳文とは、編集の手間は大差ないかもしれないとの印象を持ちました。「翻訳会社の作った訳文を校閲して欲しい」という注文を私は長期間受けていますが、翻訳会社の和訳は悲惨です。その修正作業は疲れます。
翻訳会社に下訳を頼んでいるという人は、機械翻訳を用いたいわゆるポストエディット、翻訳ソフトの訳文編集の方が安上がりかもしれません。その際、分野を選択できるときには"医学"、"medical"などを選びます。私は外国のMatecatというサイトを試してみましたが、国内の「みんなの自動翻訳@TexTra」という無料のサイトもあります。
以上はあくまで「和訳の下訳」として翻訳会社と機械翻訳を比較した場合の話です。また英語原文の質や難易度によっても翻訳会社と翻訳ソフトのどちらがすぐれるかは違ってくると思われます。