翻訳者募集の求人広告でよく出てくる文言の一つが、「レスポンスの早い方」というものです。実際には翻訳者にメールを送れば迅速に返信をくれる人を指します。より具体的には、翻訳する原文をメールで送って翻訳作業ができるか、締め切りに間に合うか即座に答えられる人という意味です。ここで「即座に」というのが鍵です。数時間後、翌日では翻訳会社にとっては遅いのです。しかし外注先である翻訳者からみれば、無茶な話です。いつ来るか分からない上にたまにしか来ない仕事のために、常に平日は朝から晩までパソコンの前でメールの確認なんてできません。9~17時までならともかく、それ以降の時間帯に連絡してくる例もあります。仕事の依頼があっても報酬は僅かであったりします。これでは優秀な翻訳者は翻訳会社と取引しなくなります。