先日、映画「スターウォーズ」の最新作を見てきました。そこで外国映画でのリスニングについて少し書きます。
英会話教材の中には「映画の台詞が聞き取れた」といった利用者の体験談を宣伝文句に使っているものがあります。しかし実際には映画のリスニングはそれほど簡単ではないと私は考えます。理由は単純です。英会話教材の録音状況は良好です。背景に雑音はなく、発音も学習用に明瞭で適度な大きさの声で録音されています。しかし映画の方では、背景に効果音や音楽が流れている場面、早口や小声の台詞、逆に大声で怒鳴る台詞もあります。役柄に合わせて独特の発声、音声の場合もあります。日常会話やビジネス場面を想定した英会話教材にはない表現も出てくるでしょう。映像を見ながら聞き取るのは、音声だけに注意を向ければよい状況と比べると難しい場合もあります。「映画の台詞が聞き取れる」という宣伝文句は「一部の場面では」「一部の台詞が」と考えた方がよいでしょう。