Deutshe Welleというドイツの放送をみていると売春関連の法律改正が取り上げられていました。売春が合法という国があるのは日本のテレビをみて知っていましたが、ドイツでも合法なのは少し驚きました。法律改正によりコンドームを使用しない性行為は刑罰の対象になったとの内容がありましたが、法律がなくても性行為関連感染症の予防面で大切です。オーラルセックスでも性行為感染症をもらう場合があります。コンドームですべての感染症が予防できるわけではありませんが、しっかりと使いましょう。
ところで「売春婦」を英語にしなさいと言われたら、"prostitute"という表現を思い浮かべる人が多いかもしれません。昔は実際に私の購読している英文医学雑誌でもこの単語を見かけました。男性相手に売春をする男性にも、この単語が使われていたのを今でも覚えています。最近よくみる代わりの表現は"commercial sex worker"です。
私が購読している医学雑誌New England Journal of Medicineのperspective欄ではときどき麻薬依存症や麻薬使用による死亡について取り上げられています。本日はドイツの放送局であるDeutsche Welleのドイツ語放送をみていたら、この米国での麻薬依存症問題が取り上げられていました。
日本での麻薬依存症の状況はどうなのでしょうか。癌性疼痛では依存症を起こしにくいという話は聞きます。その一方でペインクリニックなどでは癌以外の疼痛に対しても麻薬性鎮痛薬を用いることがあります。そのうちどの程度の人が依存またはそれに近い人になり得るのでしょうか。またマスコミ報道では大麻や覚醒剤の使用、販売などで摘発というのはよく見かけますが、麻薬についてはあまり見かけません。闇取引では大麻や覚醒剤の方が多いのでしょうか。このようなことをふと思いました。