私の購読している内科学雑誌の今月号(7月号)では「がん診療」の特集が組まれています。医学雑誌の特集の主題は4年程度で一巡するとどこかで読んだ記憶がありますが、その一巡する間に癌診療については医学雑誌に書かれている内容が大きく変わっていると思われます。いわゆる分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の登場で、それに関する記述が増えました。従来の殺細胞性化学療法剤とは異なる副作用もあり、それについても雑誌には書かれています。
昔は4年程度の間に医療の進歩はあるにしても、医学雑誌を読んでいて4年前と比べて「大きな」進歩、「たくさんの」進歩があったとはまだ感じられませんでした。最近は癌診療に限らず変化の速さがとても速くなり、時代の変化についていくのがとても大変です。