翻訳発注者が、信頼できる翻訳者個人と直接取引したいが、その個人翻訳者が翻訳メモリ機能を有した高価な翻訳支援ソフト(CATツール)を持っていない場合はあるでしょう。それでも翻訳メモリ機能をどうしても使いたい場合に考えられる対策としては、翻訳メモリファイルを直接編集できる機能も付随している比較的安価な従来型翻訳ソフトを個人翻訳者には使ってもらう方法があります。翻訳メモリ用ソフト用のファイルとして訳文を納品してもらえます。
その他の方法としては、発注者がクラウド型の翻訳支援ソフトの契約をして、作業グループの中に個人翻訳者を含めてクラウドサービスを使ってもらうことが考えられます。
いずれにしてもますは翻訳メモリ機能が効果的な作業かどうかはよく考えましょう。最近の翻訳会社の求人を見ていると、翻訳支援ソフトの使用自体が手段から目的になってしまっている印象を受けます。