医療事故防止というと患者の取り違え、似た薬剤名での処方や調剤の誤りなどが、頭に浮かぶかもしれません。これらは勿論重要です。しかし病院では直接の医療行為とは別に、支払い面での事故も生じます。すなわち、会計計算の誤りで患者が必要以上に料金を請求されてしまう例があり得ます。例えば主治医が「自分は普段はこの患者/この病気ではこれら数種類の検査や処置をまとめて行っているから」と思って、施行し忘れていた検査についても会計項目にチェックを入れ、患者に対して事務がその料金を請求してしまうことがあります。本日、私自身が患者としてその体験をしました。たまたま診療明細を見ていて気が付き、事務に「この検査はしていないのに請求されていないか」と言って計算し直してもらいました。