医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。
翻訳メモリソフトには実際に作業を請け負う個人翻訳者にとっては導入を避けたくなる背景がいろいろとあります。しかしそれでも翻訳メモリソフトのファイル(TMX)で作業をしてほしいという翻訳発注者もいるでしょう。そういうときには、翻訳ソフトの中にはこのTMXファイルを直接編集できる製品があります。そして翻訳メモリソフトはなくてもこういうソフトを持っている翻訳者もいるでしょう。そういう人を探して直接頼むとという選択肢を考えると発注先候補の数が増えます。直接個人と取引できないときは、どこかの会社経由で作業者指名ということにすればよいです。翻訳会社に人選まで作業を丸投げして頼むと、翻訳能力よりも特定の翻訳メモリソフトを持つ人、低報酬でやってくれる人優先で翻訳者選定を行うので注意が必要です。
昨日はラジオNikkeiの医学専門番組を聞いていると、自己炎症性疾患が主題になっていました。家族性地中海熱その他を総称した疾患群を指します。聞きなれない病気だと、医療関係者でも思う人はいるでしょう。私も何度か医学雑誌やラジオ番組で聞いた経験がある程度です。実際にこの病気の患者を診たときに疑える先生って、日本にはどの程度いるのでしょう。知ってはいてもこの病気を鑑別疾患の対象としてあげられる先生は少ないでしょう。今の時代だと患者やその家族が自分でインターネットで調べて、医師よりも患者が先に診断にたどり着く例の方が多いのかもしれません。