欧州数カ国のメディアのニュース番組をみていますが、外国ではワクチン接種が次々と始まっている様子が映像で分かります。日本ではまだ接種開始まで時間がかかりそうなのをみると、「これだけ先進国で承認されているのに、感染者数の著名な増加を前にして日本独自の薬事審査で時間を費やしてよいのか」という疑問は出てきます。
また昨日は、2回接種が用法のワクチンを1回接種で用いる方法についての報道をみかけました。「1回接種でも一定の効果はあり、感染は防げなくても重症化の阻止効果はある。まだ在庫の限られる現在は1人に2回接種するよりも、まずは多くの人に1回接種でも接種する方法も考えられる」という趣旨の話でした。類似の話を、インフルエンザウイルスのワクチンでも以前に日本でも聞いたことがあります。人命第一で考え、医療機関の重症患者対応の負担を減らすという点では、上記のような使用方法を議論してもよいかもしれません。もちろん本当に1回接種でも一定の効果があるのかは、日本でもしっかり吟味する必要はあります。