今朝の新聞を読んでいて、若年層での国語力低下の記事がありました。特に作文力の低下が取り上げられていました。ただこれは若年者に限ったことではないかもしれません。読者として医学書や医学雑誌を読んでいても悪文や誤字は多いです。「末梢還流」「運動耐用能」など様々な誤字をみかけています。編集作業の一部として校閲を頼まれても、だらだらと長文なだけで要点が全く分からない悪文も経験しています。また翻訳会社の訳文チェックを頼まれて作業をすると「治療に奏効する」など不自然な日本語になっていたりします。やたらと「、」で文章を区切っていて読みにくい作文をする人もいます。訳文が全然意味の通じない変な日本語で、数行ほど完全新規に訳文を作成するということもよくあります。文章を書くという仕事をしている人でさえ、このような状況です。スマホ上で短文のやり取り、絵文字の多用など作文力低下の増悪要因はあるでしょうが、日本語の作文力不足は若者だけの問題ではない気がしました。