テレビドラマ「ドクターX」をみていると、患者が悪性高熱という設定になっていました。はじめは患者の家族が虫垂炎の手術で死亡という状況設定しか分からず、「虫垂炎の手術ぐらいで死亡って何だろう」と最初は思いました。その後で発熱という状況が出てきたので、「腹腔鏡下の手術で全身麻酔をしていれば悪性高熱の可能性はあるな」と推測していたら、患者の手術の場面でやはりそうだったと分かりました。
全身麻酔をする手術を受けるとき、手術の前の麻酔科医の診察で「ご家族の中で手術を受けて高熱を出したりした方はませんか」と聞かれた経験をされた人もいるでょう。あるいは入院中に同室の人がそういう質問をされていたのを見かけた人もいるでしょう。それは悪性高熱症の遺伝素因がないか確かめるために尋ねています。