忍者ブログ

フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

仏語"castration chimique"

     フランスのfrance24というニュースサイトでフランス語の記事を読んでいると "castration chimique"という表現を見つけました。日本語に直訳すると「化学的去勢」という感じです。性犯罪者に対する対応策として政治家の発言の中で用いられていて、引用符付きで記事には書かれており、直接引用と思われます。ここでは「化学的」は「薬剤を用いた」ということで、実際には前立腺癌で用いられる抗男性ホルモン治療を利用するのではと思われます。ちなみに私の購読している英文医学雑誌のサイトで"castration"という単語で検索すると"medical castration"、"surgical castration"という表現が出てきました。前者は薬剤を利用したホルモン抑制、後者は文字通りの去勢=手術での精巣摘出という意味です。 
PR

コメント

プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

P R