私の関与する編集や翻訳ではありませんが、新聞を読んでいたら、あるサービスの料金が安いので利用したらサービス内容も料金相応の悪さだったという投稿がありました。これは翻訳、校正、原稿作成などでも当てはまります。予算を低く抑えたいというのは当然なのですが、やりすぎるとその反動が来ます。発注先が個人であれ会社であれ、一定の利益を出さないと経営が成立しません。利益を出すには仕事の質を下げるという結果になる恐れがあります。翻訳であれば翻訳ソフトの訳文を直すだけにするか、翻訳メモリソフトが向かない作業でも無理に利用して読みにくい訳文になりかねません。校正でも丁寧に文章を読んでの校正はしてくれず、誤字だけの確認になるかもしれません。医療関連の翻訳や編集などでは医学部出身者並みの知識も必要ですが、それだけの知識と技術を有する人が、単純労働並みの報酬でよい仕事をしてくれるでしょうか。作業をする人にとって仕事の内容に見合う報酬金額となり、生活費を稼ぐ手段として成立するようにしないと、発注元も嫌な思いをする結果となります。どの仕事にも言えますが、適切な料金を支払いましょう。