忍者ブログ

フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

左右の区別は明瞭に

    医学文献で「患者の左側に検者は座り」と書いてあったら、皆様は検者と患者の実際の位置関係はどう思い描くでしょうか。私ならば「患者の左手側」に検者(医師、コメディカル)がいると判断します。しかし掲載された写真を見ると、医師は患者の右手側にいました。どうやら「医師から見て患者に向かって左側」という意味で「患者の左側」とだけ書いていたようです。医療関係者は無意識に「右肺、左肺」「右腎、左腎」など患者にとっての左右で、左と右を判断するのではと思われます。「患者に向かって」という条件で左右を書くときには、作文方法に注意が必要です。医学書編集者の方はこの点についても注意しましょう。
PR

コメント

プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

P R