免疫チェックポイント阻害薬というと現在ではPD-1関連、CTLA-4阻害が実用化されています。癌治療の研究ではよくみかける薬剤です。今回New England Journal of Medicine2018年11月1日号(379巻18号)の1711頁からの論文ではまだ臨床開発の初期段階ながら、別の作用機序の免疫チェックポイント阻害薬の研究成績が発表されていました。非ホジキンリンパ腫に対して抗CD20抗体との併用で、開発中の免疫チェックポイント阻害薬であるCD47遮断薬の効果を調べた論文です。その論文の序文中にあったCD47の説明文も面白くで「私を食べないで(原文では"do not eat me")抗食細胞阻害シグナル」となっていました。一般的な用語なのかと思ってネット検索すると"don't eat me signal"との表現を用いているサイトが多かったですが、どちらの表現にしても医学書らしくない表現が医学論文で出ていて印象に残りました。