医学雑誌の特集に関連しての座談会、企業がスポンサー(広告主)となっての座談会などで、発言内容を文字にする作業を文字起こしの会社に外注することがあるでしょう。この際には、医師が著者の原稿の場合以上に、誤字または漢字変換の誤りに注意が必要です。文字起こし作業者やその校正者の報酬はとても低く、しっかりとした作業は望めないと思われます。従って誤りがあって当然という前提で特に注意深く校正をする必要があります。
文字起こし上の問題は日本語の場合だけでなく、英語でも同様です。英語での講演や医学番組を文字に起こした原稿を翻訳するという作業もたくさん受けてきましたが、専門用語については日本人の私の方が分かっていて「○×の書き間違いです」と注釈をよく入れていました。