校正者急募をしている会社があり、出向と業務委託(自宅などでの作業)の両者の募集になっていました。私が「本当の急募なら協力できるが」と連絡を取ったところ、探しているのは顧客の会社に出向できる人材だと後で伝えてきました。おそらく「応募者には後から出向だと伝えても、応募した以上は引き受けてもらえる確率は高くなるだろう」と求人側は考えたのでしょう。仕事を引き受けてもらった後ではじめて不利な条件を伝えても断りにくくなるという心理を利用した交渉術がありますが、その応用例といえるかもしれません。ただこういう手法を用いても、しっかりと仕事をできるだけの人は状況判断能力もあって、そのやり方を見抜いています。正直に募集要件を書く方が、後々求人側にとってもよい状況につながります。