医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。
医学書でよくある誤記の一つが、「適応」と「適用」の混同です。「この薬は○×(疾患名)に対しては保険適応はない」といった文章をよく見かけないでしょうか。正しくは「保険診療上は、適応症になっていない」「保険は"適用"されない」とでもいうところです。薬は認可された適応症に対して保険が適用され、患者は全額を自己負担しなくてもすむということになります。
文脈から意味は通じると編集者は思って修正しないのか、編集者自身が区別をできていないのかは分かりませんが、適応と適用の混同はよくみられます。