医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。
先日、「突発性細菌性腹膜炎(SBP)」という語句を某医学書でみかけました。どうやら「特発性細菌性腹膜炎」とするところを書き間違えたようです。その文章を読みながら、まだ私が大学生だった時、末梢動脈疾患の症状としてみられる「特発性脱疽」を授業で「突発性脱疽」と書いていた先生がいたのを思い出しました。医学書編集者、校正者は「特発性」と「突発性」の書き間違いにも特に注意が必要と思われます。
ちなみに「突発性」という語句で始まる病名としては「突発性発疹」や「突発性難聴」があります。