昨日聞いていた短波放送の医学専門番組では、IgG4関連疾患が主題となっていました。自己免疫性膵炎を含む疾患群の話でした。初めは自己免疫性膵炎という形で知られていた疾患ですが、膵臓以外にも病変が生じるということが知られてきました。そこで検査所見の特徴から、IgG4関連疾患という言い方がされるようになった疾患です。従来はステロイドが治療の主体でしたし、今もそれは同じです。しかし最近流行りの抗体製剤の応用も、他の非感染性の炎症性疾患と同様に試みられているらしいです。抗CD20抗体のリツキシマブによる治療が試みられているとの話でした。ステロイド以外にも治療の選択肢が増える可能性に感動すると同時に、「医療費の上昇に拍車をかけそうだから、いずれ保険適用になるにしても使用には制約がかけられそう」と思ってしまいました。