先日、フランスのfranceinfoというサイトを見ていて、AIDS(後天性免疫不全症)の原因ウイルスであるHIVに感染しているかどうかを調べる一般市民用検査キットが存在し、フランスでは販売されていることを知りました。この検査キットについて、いろいろと疑問が出てきました。HIVに感染してからどの程度の期間を経れば陽性となるのか、一般市民でも簡便に検査ができる方法にした結果として検査の信頼性は落ちていないかなど、これは職業病とも言えますが考えてしまいました。陽性であったとしても実際にはHIVのいない「偽陽性」やその逆、陰性であってもHIVに感染している「偽陰性」の場合もあるでしょう。仮に日本で一般市民用検査キットが今後発売されるとしても、これら検査の限界や検査結果の利用法についての啓蒙が必要です。
日本では自己検査キットは未承認なので、感染を心配されている方は、無料や匿名でも受けられる相談機関がありますので、そういうところを利用されるのがよいでしょう。