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フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

CRP利用の是非

    私の親がとある感染症で入院したとき、入院期間が長引いた理由として「CRPが下がるまで待っていたため」との医師の説明がありました。CRP測定の意義については議論のあるところで、感染症治療の効果判定については否定的な見解をする先生もいます。少なくとも、自他覚症状や他の検査所見が改善して総合的に見て病状は改善しているのに、CRPの値だけにこだわるのには、私は疑問があります。特に高齢者の場合には、入院期間が長引けば足腰が弱り、入院前は自力で生活できた人が支援や介護を必要としたり、介護度が増す危険があります。若い人でさえ、入院患者同士の会話で「入院してから足腰が弱った」と話しているのを聞いた経験があります。感染症の治療などCRP高値だけをみて退院時期を遅らせるのは避けてもらいたいところです。
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プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

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