新聞を読んでいると、週刊大衆紙の広告がありました。その中で正確な表現は忘れてしまいましたが、「貴方のその症状は薬のせいかも」という趣旨の見出しが目につきました。実際にはもう少し大衆娯楽誌らしく恐怖をあおる表現でした。
細かい表現はともかく、治療のために使った薬でかえって体調不良を起こしたり、その誘因になるのは事実です。特に高齢者では効果が強く出すぎる場合があります。また高齢者では持病の数も増えて、日常的に飲む薬が増える結果、薬物間の相互作用が問題となる場合もあります。その他、ある病気の治療薬が、同時にかかっている他の病気に対して悪影響を与えることもあります。複数の先生に診てもらっているときには、医師は自分の診ている病気にしか注意を向けずに他の病気には無関心のことがあるので要注意です。病院で処方される薬だけでなく、薬店で購入する薬や健康食品でもやはり体調不良の原因となることがあります。原因のはっきりしない体調不良では、薬を疑ってみることは重要です。