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フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

職業病: 専門用語の方が分かりやすい

医師などが看護師や一般向けに原稿執筆を行うという場合、文章が難しくなりすぎて編集者は苦労することがあります。専門教育は俗語ではなく専門用語でされるため、専門用語で思考する癖がついてしまうのが一因と考えられます。表現によっては専門用語を覚えた後で俗語表現を覚えるため、俗語の方が分かりにくいということが起こり得ます。私はいまだに「あおむけ」と言われても若干分かりにくく、「仰臥位」と言われた方がすんなり理解できます。外国語の医療関連の文章を読むときも同じです。専門用語の方が分かりやすい場合があります。本日もドイツ語で梅毒を含めた性感染症の記事を読んでいたのですが、Gonorrhoe(oe=ウムラウトの英文文字での代用表記) という単語はすぐに淋菌感染症と分かったのに、俗称として併記されていたTripperという名称は全然知らず、文章の理解が難しくなってしまいました。
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プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

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