糖尿病ではその合併症として網膜症の生じることはよく知られています。しかし今朝の新聞を読んでいると、糖尿病患者の眼科受診率の低さについて記した記事がありました。内科医や小児科医は、血糖管理にばかり注意が向かい、眼科受診を患者に勧めてはいないという例もあるでしょう。勧めたとしても自覚症状のない患者は積極的には眼科を受診する意義を理解できず、受診しないかもしれません。
内科の先生が目の合併症に無関心でも、あるいは自覚症状が全くなくても、患者は自主的に眼科の先生にときどは見てもらう必要があります。一方、内科や小児科の先生も単に眼科受診を勧めるだけでなく、眼科医への紹介状を書いて手渡し、患者にいわば圧力をかけるという方法が考えられます。内科に加えて眼科もある総合病院では、眼科の予約も入れてしまい眼科受診をしてもらうのもよいでしょう。