眼圧も血圧と同様に変動します。圧平眼圧計で同じ患者を測定してもその時々で多少の変動をします。そして患者として眼圧を測定してもらっていると、測定機器や測定する眼科医によっても数値が変わることが分かります。複数の眼科医がいる病院では、診察室または診察用の机や機器が各医師に割り当てられます。その結果として同じ先生に見てもらうときでも、眼圧測定用の機器が異なる場合があります。そうすると、同じ先生が同じように測定しても、測定機器が違うだけで「この機器だとあっちの機器よりも高め、または低めの測定値になる」というのを感じることがあります。病院や先生が違うと眼圧の測定値が大分違うことも実感しています。大学の検査管理の授業で「系統誤差」という用語を習ったのを思い出しますが、測定機器の特徴や各検者の個性に起因する誤差があります。眼科の先生は眼圧測定の誤差に気付いていない印象を受けますが、実際はどうなのでしょう。