本日読んだ新聞記事によると、医療関係者ではない一般の人達では抗菌薬が無効な状態に対しても抗菌薬が有効と思っている場合が多いようです。そのような要因もあってか、患者全員ではありませんが低年齢の小児では抗菌薬不要の説明をすると、その説明をして抗菌薬を使わなければ保険点数として算定できるという仕組みができています。無用な抗菌薬投与を避け、耐性菌の出現を減らす、効果よりも副作用が大きい無駄な治療はしないという考えは理解できます。しかしながら領収書の診療明細をみた親御さんは、この課金に納得できるでしょうか。ごく普通の診察なのに、一言説明しただけでも課金されてしまっては不満を感じるでしょう。開業されている先生は、保険診療上認められてはいても患者満足度や診療所の評判を考慮してときに保険請求できるのか疑問が残ります。