フランスのfranceinfoというサイトで医療保健関連の記事を読んでいると、必要性の低い例にまで手術が行われて手術件数が増えているかもしれないとの内容がありました。新しくわかったことのように書かれた文章であった一方、実は医療業界では常に考えられている問題でもあります。上記サイトの記事には例として、帝王切開(子宮を切り開いて赤ちゃんを取り出す手術)や脊椎手術が挙げられていましたが、日本の医療関係者向けおよび一般向けメディアで以前から、これらについて取り上げられているのをみています。腰痛症に対する脊椎手術については、画像検査所見上の異常が本当に現在の症状の原因か考えずに手術をすることに対して「画像を直す」と表現して警鐘を鳴らす先生がいたのも覚えています。医師も患者もその手術が本当に必要か、利点と欠点はどうかなどよく考えて判断する必要があります。