忍者ブログ

フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

感染性心内膜炎の診断基準をみていたら・・・

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

感染性心内膜炎の診断基準をみていたら・・・

    内科の雑誌を読んでいると感染性心内膜炎の診断基準(Duke基準)が掲載されていました。教科書などでも掲載されている診断基準です。その中の「小基準」をみると「眼球結膜出血」と書かれていました。私の頭の中では感染性心内膜炎というと、「眼球結膜」の出血ではなく「眼瞼結膜」の出血の写真をみた記憶ばかりが出てきます。冒頭で述べた雑誌の写真も眼瞼結膜の出血例でした。変だなと思い、Duke基準と言うからには外国の診断基準だろうからと英語で検索して数カ所のホームページを見てみました。そうすると、英文の診断基準では単に「結膜の出血」という意味の表記になっていて、眼瞼結膜(上下のまぶたの裏側の結膜)とも眼球結膜(白目の部分)とも書かれていませんでした。どうやら日本語訳を作成するときに「眼の結膜」という意味で「眼球結膜」と誰かが訳してしまったのがそのまま使われているのではないかと、私は推測するに至りました。
PR

コメント

プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

P R