私はラジオNikkeiで放送されている医療関係者向け医学専門番組を聴いています。先日は小児科の番組では少々変わった内容になっていました。演者は医師ではなく、児童虐待に取り組んでいる弁護士でした。児童虐待に対して複数の職種、関係機関で取り組むべきという主題のはずでした。実際の内容はというと、「児童虐待が疑われる際に児童相談所に通報してもなかなかしっかりとは取り組んでくれない。児童虐待は警察に通報した方がよい。警察からの連絡だと児童相談所も動くしかない」というのことを主張する内容でした。少なくともこの弁護士の周囲では、このような状況なのでしょう。ただ児童相談所も人手不足や取扱件数の多さで限界に達しているかもしれませんし、警察も本来は自分たちの仕事ではないと思ってしまわないのかという不安もあります。