いわゆる医療ツーリズムとして外国人向けに人間ドック、健康診断が行われています。それに関連して検査についての説明書や診断結果報告書の英訳をしたことがあります。そのときに困ったことの一つは、日本語原文の説明が不正確で健診受診者に誤解を与えそうな文章です。日本語としておかしい部分もありました。私が受けた仕事はあくまで翻訳だったので、原文通りに訳しました。 医学教育を受けていない一般の人向けに、平易な表現で簡潔に検査内容やその検査で分かることを説明するのは難しいのは確かです。それでも検診施設の皆様は今一度、検診受診者用の説明文書を見直した方がよいでしょう。また外国人向けに英訳などする場合には翻訳業者まかせにしないほうが賢明です。翻訳を引き受けている「会社」は異常な低報酬で外注翻訳者に仕事をさせているため、翻訳能力のある人は仲介会社とは取引しなくなっています。