以前はときどき医療記録、いわゆるカルテの翻訳の仕事がありました。全文英語の医療記録を和訳することもありましたが、主な注文は日本語のカルテ内で英語で書かれている部分だけに日本語訳を付記する作業です。まれにドイツ語交じりで書いている先生もいて、適宜辞書を用いて訳しました。まだ手書きのカルテが主流だった時代でしたから、文字が非常に読みづらくて判読できず、読める範囲でとの了承を得て作業をすることもありました。今は電子カルテが主流の時代です。文字が汚くて読めないということはなくなっているでしょう。その一方で今の先生方は電子カルテの記入は日本語だけで書くのか、日本語主体で適宜英単語を混入して書くのかどちらが多いのでしょうか。電子カルテでの翻訳を頼まれたことはないので、現状は分かりません。