「何だこれ!?ミステリーSP」という番組を数日前に見ていました。母校にいた医動物学教室の先生が医師向け医学番組などで「虫大好き人間」などと言いながら楽しそうに話しているのみていて影響され、私も寄生虫の話があると興味を持ってしまいます。今回の番組も面白かったです。
一つ目のマレー糸状虫については、片足が太くなった状態の映像が出てきてはじめてこの病気だと分かりました。発熱や皮膚のかゆみだけでは診断は無理ですが、あそこまで典型的な外見になれば、今では実際のこの病気を診るとことのない医師や医学生でも診断できるでしょう。ただ当時では糸状虫(フィラリア)というと別の種類の糸状虫の方が一般的でマレー糸状虫の方とは最初は分からなかったのは意外でした。
取り上げられていたもう一つの方の日本住血吸虫については、冒頭で出てきた病気の流行地とお腹が膨らんだ映像だけですぐにどの虫の話がすぐに想像できました。看護学校(専門学校)の在学中に消化器疾患の講義で出てきた病名で、なぜか印象に残っています。別の番組で中間宿主の宮入貝を炎で焼却しているのを撮影しているのをみたのもよく記憶しています。それはともかく日本住血吸虫の国内対策が完了するまで数十年という単位の努力が必要だったのは驚きました。