昨日はフランスのfrance24というサイトでニュース番組を、フランス語放送と英語放送の両者で見ていました。その中でマラリア治療薬であるメフロキンの副作用が取り上げられていました。この薬によりうつ病やパニック障害に類似した症状の出る場合があることを問題視した内容でした。使用経験の少ない新薬ならばともかく、しばらく前からある薬について、なぜ今になってこの副作用が注目されたのでしょうか。他にも治療薬が開発されて治療の選択肢が増えて、副作用にも気を配る余裕が出てきた(?) かもしれません。背景はどうあれ、マラリアのうち特に熱帯熱マラリアという種類では重篤になりやすく、しっかりとした治療が必要です。薬や手術によらずどの治療でもそうなのですが、治療による利益と損失を天秤にかけて治療の各選択肢を吟味し、治療法を選択しなければなりません。