感染症診療関連の話では、近年はグラム染色がよく出てきます。そこで改めてグラム染色の勉強をしています。グラム染色関連の本は幅広い臨床医や医学生などを対象にしているせいか、安価で気軽に通読できる物が多いです。類書を次々と通読していて、現在は四冊目です。一冊目では写真を見てすぐに分かるのは肺炎球菌、ブドウ球菌くらいしかありませんでした。「菌のどの特徴を見てこの菌だと推定できるのか」と悩みながら読んでいました。しかし三冊目、四冊目となると少しずつ分かるようになってきます。
菌の推定や適切な抗菌薬の選択のためにも自分の診療にグラム染色を取り入れたいという先生は多いでしょう。何冊か読んでいれば、専門家ほどではないにしろ少しずつ分かるようになります。