ドイツの放送局、Deutsche Welleでニュース記事(ドイツ語)を読んでいると、性行為感染症のクラミジアに対するワクチン研究の記事がありました。英文医学雑誌Lancetに掲載されたヒトでの第一相試験について記したものでした。Lancetへのサイトへのリンクがあったので、論文要約もみました(こちらは英語)。これらを読んで、「そういえばクラミジアに対するワクチンの話は全く見聞きしてなかった」と改めて思いました。開発が順調に進むことが望まれます。ただクラミジアよりも、抗菌薬耐性が問題となっている淋菌の方を先にどうにかしたほうがよいとも思いました。もっともそれが簡単にできれば研究者も臨床医も苦労はしませんけど。
ところで上記ドイツ語の記事にはGeschlectskrankheitという単語がありました。「性」と「病」という二語を合成してできた「性病」という意味の単語です。日本語では最近は「性感染症」「性行為感染症」などということが多く、「性病」というと少し古めかしい感じがしますが、この性病に相当する表現をドイツ語でもしているのだと知りました。