最近は高齢社会を反映して、いわゆるロコモ、フレイル、サルコペニアといった加齢に伴う虚弱と関連した用語が生まれたり、見聞きすることが多くなっていました。そして昨日はラジオNikkeiの医療関係者向け医学番組を聞いていると、「オーラルフレイル」が主題になっていました。医科領域でのフレイルに触発されたのか、歯科領域でも咀嚼、発音、嚥下など口(くち)に関連した加齢性の機能低下に着目している様子です。確かに食事をとるのに不自由があると栄養障害となり得ますし、高齢者では低栄養の例が多いとの話は見聞きすることがあります。発語が不明瞭になれば、社会生活にも支障をきたします。医科領域の人も適宜患者に対して歯科受診を勧めたり、連携先としてこの分野に詳しい歯科診療所をあらかじめ探しておくとよいかもしれません。