フランスのfrance24というサイトを見ていると高用量でのイブプロフェンの副作用に関する研究結果の記事がありました。イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬、消炎解熱鎮痛薬です。日本でも医療用の他、大衆薬(OTC薬)の消炎解熱鎮痛薬の成分になっています。上記の記事を見ると男性ホルモンの産生が障害されてしまったり、妊婦が飲むと胎児の性器に異常が生じる恐れがあるとも書かれていました。非ステロイド性抗炎症薬については医師、薬剤師等なら胃腸障害、腎障害、いわゆるアスピリン喘息、そして胎児の動脈管収縮作用といった副作用は知っていると思います。しかし、今回の内分泌の副作用については初耳で少々驚きました。
それは別として「高用量」ということだったのでその用量の記述を見ると1200mg/日になっていました。日本では200mgを1日3回が基本ですから、600mg/日が標準使用量です。体格差もあるので一概には言えませんが、日本の倍量を一定期間用いての研究結果でした。低用量では違う結果だったのか、日本で暮らす人にも当てはまるのか、そんな疑問を持ちました。
尤も薬は利益と損失を天秤にかけて利益が大きいと判断されるときに使うものです。服用中の方は自己判断で服用をやめるのではなく、心配な場合には医師や薬剤師と相談しましょう。