医学雑誌を読んでいて糖尿病治療用のカナリア配合錠の広告を見かけました。生活習慣病の高血圧ではすでに二つのや薬用成分を含む配合剤は発売されていますが、糖尿病でも配合剤が出てくるようになりました。
さて「カナリア配合錠」という商品名はどのようにしてつけられたのでしょうか。広告を見るとDDP-4阻害薬のテネグリプチン(商品名テネリア)とSGLT2阻害薬のカナグリフロジン(商品名カナグル)を合わせた薬剤ということで、二つの薬の商品名の各々から二文字ずつ引用し、それらを合体させた様子です。すなわち「カナグル」の「カナ」と「テネリア」の「リア」を合わせて「カナリア」とした様子です。この広告を見ていて「カナ」「グル」「テネ」「リア」の他の組み合わせ、すなわち「グルテネ」など他の名称は販売元の薬剤名称決定会議で出なかったのか、出たとしたら賛成票と反対票はどの程度の割合だったのかなどと、ふと考えてしまいました。