翻訳会社では翻訳者求人への応募者に対して翻訳テスト(いわゆるトライアル)を実施することが多いです。そして私は数社からその審査を頼まれています。とはいっても最近は応募者はまずいませんが、今まで提出されてきた訳文をみていて感じていることを述べてみます。
まず医療分野の英文和訳については、監訳者がいれば使える訳文を書ける人はある程度います。一方和文英訳については、しっかりとした訳文を書ける人はまずいません。私が見てきたテスト訳文の英語は、翻訳ソフトの様な直訳だったり、業界用語を使えば簡単に表現できるのに一般英語でだらだらと長い文になっていたりしました。帰国子女なのか英作文が堪能らしい人もいましたが、英語ができるというだけであり、医療分野特有の作文ができていませんでした。
翻訳会社は信用できないから独自に個人翻訳者を確保しようとしても、難しいかもしれません。