継続的に某社から医療関係の文章について、翻訳会社からの納品和訳を修正するという仕事を受けています。昨日もその依頼がありました。「治療が奏効する」のではなく「患者が治療に奏効する」と訳すなど、不自然な日本語が相変わらず見られます。ただ修正できる程度の仕上がりだったのは幸いでした。
翻訳会社の下請け翻訳者の能力不足の他、翻訳支援ソフトが有用ではない作業にまでそのソフトを使うなど、訳文の出来具合が悪い要因として考えられます。いずれにしても、翻訳会社の訳文は全く信用されておらず、顧客が訳文修正のための外注先や人材を別途確保しているなどとは、翻訳会社は考えていないでしょう。翻訳会社を初めて使う人のために申し上げておくと、医療分野の翻訳を発注するときは、注文主側で修正する準備もしておきましょう。