昨日はいつも通り医学関係で「翻訳会社の英文和訳の訳文をチェックしてほしい」という依頼を受けて作業をしていました。しかし訳文が本当にひどい。誤訳もあるのですが、それ以上に訳文の日本語がひどい。医師向けの文章なのに俗語を多用してして幼稚な感じの作文です。国語の作文能力自体が乏しい印象を受けます。あくまでチェック、校正という作業で仕事を受けてるのに、新規に訳文を書くのと変らない作業の大変さです。勿論、作文の好みは人により違いますし、英文の解釈など多少は人により違うでしょうから、その点は考慮しての感想です。
翻訳会社はどうしてここまでひどい訳文を納品できるのでしょう。何度翻訳会社に苦情を言っても全く改善しようとしません。翻訳会社が真剣に対応しようとさえ思えば、外注翻訳者を変更する、自社に有能な外注翻訳者がいなければ募集するなどできるはずです。しかしそういう対応をしている様子は全くありません。
翻訳会社の下請けで訳している医薬翻訳者もどうかと思います。極端に品質の悪い訳文しか書けないのに、お金は欲しいし注文があるからと仕事を受けています。
翻訳会社の皆様はそろそろ良心的な経営方針に変更しませんか。一定の能力のある翻訳者を相応の待遇で起用し、お客様にも翻訳の難しさや必要経費の説明をして相応の金銭的負担をお願いしませんか。医薬翻訳者の方々も、自分には無理な仕事は断って欲しいです。翻訳会社が能力の劣る翻訳者を使う場合には、顧客自身が修正可能な程度の訳文へと社内で書き直して欲しいです。