翻訳会社の経営は苦しくなっているようです。粗悪な訳文を納品し続け注文は減り、有能な翻訳者がいても賃金や納期などの条件が悪すぎて相手にされません。それではどうするかというと、よくあるのが翻訳スクールや通信講座の開講です。成績優秀者は登録して仕事を回すと宣伝します。しかしよく考えてみれば、それだけ優秀な人は通信教育など不要です。注文がないのに仕事は回せません。
他の手法としては、有料トライアルまたは翻訳能力検定試験の実施があります。求人をしても実務水準レベルの人はまず応募してこないので、応募手数料をもらう代わりに訳文作成テストを採点、添削するということをします。能力があれば翻訳者登録をすると説明して、翻訳をしたい人を引き付けようとします。
更に別の方法としては、翻訳者と注文者の直接取引用のサイトを構築し、翻訳者からは手数料を取るというものもあります。この方法なら有能な翻訳者を引き寄せられると考えたのでしょう。ただし手数料が高すぎて翻訳者は集められないだろうと思われる会社もあります。そもそも注文自体がほとんどないサイトもありました。