医療分野に限りませんが翻訳者や通訳者向けの求人サイトを見ているとよく不自然に感じる翻訳者募集広告があります。見積もり依頼か受注後の求人と思われる求人なのに、言語について記述はあるが分野については記述がない求人を出す会社がありました。 しかもその例では、求人応募者には対応可能分野や得意分野を教えるよう要求していました。
また「登録翻訳者○○人」と会社のホームページ上で記していて、それだけの人数がいれば仕事をその人達に頼めばよさそうなのに翻訳者募集をする会社があります。その会社には応募者のふりをして求人を出す理由を尋ねるメールを出しましたが、少なくても現時点では返答はありません。ホームページに出す登録翻訳者数の数字を大きく見せたいだけなのかもしれないと、意地悪な見方をしたくなります。
それ以外にも「急募」「至急」と書きながら、翻訳者登録のための翻訳テスト、いわゆるトライアルの判定通知までにしばらくかかりますと言ってくる会社があります。本当の急募なら、そんな時間的余裕はないはずです。実際には常時募集らしいのに、「募集人数○○人、決定次第募集終了」などとずっと書いている求人もあります。
しっかりと仕事のできるだけの頭脳を持っている人は、こういう求人には応募しないでしょう。仕事の内容はある程度明らかにし、応募者を増やすためとはいえ不誠実な手段は用いないほうがよいでしょう。