医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。
今年の始め、正月にスペイン語の文法入門書を買ってそれを読んでから、週5~6日、わずかの時間ながらスペイン語のニュース記事を読み続けてきました。1月にはほぼ全部の単語で辞書で意味を調べていました。そんな状態からでも1年近く毎日にようにスペイン語に接していれば、少しは読解力が向上します。現在でもまだまだ知らない単語は多いですが、辞書で調べる回数は以前よりは減りました。私はフランス語のニュースも見たり読んだりしていますが、スペイン語にはフランス語とスペルや発音が似た単語が多く、意味を推測するコツも若干ながら分かってきました。
インターネット上を徘徊していると、旋毛虫に関する記事がありました。この旋毛虫はクマ肉などに潜んでいますが、厚生労働省のサイトで注意勧告もありました。これらの文章を読んでいたとき印象に残ったのは旋毛虫は「トリヒナ」ともいうらしいことです。私は「旋毛虫」という呼び方でしか覚えていませんでした。看護専門学校中退後に医学生向けの医動物学問題集で旋毛虫の症例問題があり、それを読んだときに「旋毛虫」という語句が頭にしっかりと刻み込まれていて、トリヒナということなど全く知りませんでした。条虫についても、サナダムシという俗称は後で知ったように思います。先に専門用語で覚えてしまい、平易な表現が分からないというのは一種の職業病かもしれません。
上記の旋毛虫ですが、問題集に乗っていた白黒写真、筋肉内にいる旋毛虫の組織像と、大学の医動物学実習で実際に顕微鏡でみた組織切片の映像が今でも思い出されます。