翻訳の取引のときに「レートはいくらですか」と聞かれることがあります。この場合の「レート」とは要するに料金、単価のことです。原文の一単語、一文字あたりの場合もあれば、訳文の状態での単語数、文字数での計算の場合もあります。私の場合には料金を聞かれても、原文の難易度、どこまで丁寧にやるか、相手方の予算もあるので一概に決められません。完成度の高い訳文を望み、パソコン画面での作業より見落としが減るように紙に印刷して丁寧に誤字や訳し忘れなどを確認して納品してほしいならば、その手間の分だけ報酬は増額してほしいところです。逆に細かい点は気にしないで校正できる程度の仕上がりならよいというのであれば、訳者の負担は軽くなるので料金は下げられます。またいつも気前よく支払ってもらっている取引先なら「今回は低予算だがよいか」と言われても「協力しましょう」と言えます。従って「相談に応じます」と答えたり、「他社の場合には○○円~××円支払ってくださいます」と答えることが多いです。