書店が見かけて面白そうで買ったのに読まずにいた医学書がありました。整形外科領域の超音波検査の本ですが、私には実際に面白くて比較的通読しやすい内容だったので、現在読み進めています。その一方で、記述が整形外科医や理学療法士などには理解が容易でも、一般医や医学生、超音波検査を行うことが法律上認められている診療放射線技師や臨床検査技師には理解しにくいと思える箇所がところどころありました。編集者や校正者に一定の医学知識と医学書読解力があれば、注釈を入れたり、本文中に解説文を入れるなど、ちょっとした工夫で改善できる箇所が散見されました。こういうちょっとした努力をしておくと、幅広い読者層に読んでもらえ、ネット書店での口コミもよくなり、売り上げも伸び、更に知識の普及により医療の改善にも繋がります。医学書出版社や編集代行会社が自社内で対応できないなら適切な人材を探して外注するといった対応が望まれます。