「 日経メディカル」の最新号(2019年1月号)を読んでいると、C.difficile感染症の記事がありました。C.difficile感染症は抗菌薬起因性の腸炎である偽膜性大腸炎として有名で、治療薬というとメトロニダゾールかバンコマイシンが用いられていました。この二つの薬剤だけ覚えてればよかった時代があります。しかし、上記雑誌の記事を読んで、治療手段の増加やその選択の変化について改めて認識させられました。今までもフィダキソマイシンや産生毒素に対する抗体医薬であるベズロトクスマブについては見聞きしたことはあります。それでも最近の治療法についてまとめられた記事を読むと、新薬の登場やそれらを含めての薬剤の選択など診療の変化に驚かされます。