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フリーランス医学書校閲者・医療翻訳者日誌

医学、医療関連の翻訳、校閲、原稿作成に関連した内容、医学雑誌を読んでいて感じたことなどを書いていきます。原稿校正、書き直し代行、翻訳などの依頼はホームページの問い合わせフォームからお願いします。英語の他に和訳はドイツ語、フランス語、スペイン語(独和、仏和、西和)でも私自身がしています。

高アンドロゲン血症の女性スポーツ選手

    フランスのFrance24という放送局でニュースを見ていると、男性ホルモン(アンドロゲン)の血中濃度が高い女性陸上競技選手の問題が取り上げられていました。はじめはどーピングと思いましたが改めて文章にされた記事で内容を確認すると、遺伝的な素因で男性ホルモンが高い値なのに、競技に参加するのに男性ホルモンを下げる処置を要求されているとのことでした。ドーピングで薬剤を使うことに関しては議論の余地はないでしょう。あるいは内分泌の機能不全でホルモン補充療法をしているというのであれば、基準範囲(正常範囲)におさめるというのも選手にとっても了解できるでしょう。しかし生まれ持っての体質についてはそもそも想定されていなかったでしょうし、文句を言われた選手にしてはたまったものではないと思われます。これに関連して、もし女性選手が男性ホルモン産生腫瘍があったのを未治療で競技に参加したらどうなるのだろうかと思ってしまいました。あるいは男性でも真性多血症やエリスロポエチン(赤血球産生を刺激する体内物質)産生腫瘍を持っている選手がいたらその扱いはどうなるのだろうかとも思いました。ただ実際こういう事態が起こる確率は非常に低いとは思います。
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プロフィール

HN:
医学書校正者 & 医療翻訳者
性別:
男性
職業:
医学書編集・医療翻訳

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