音楽を大音量でヘッドホンを用いて長期間にわたり聞き続ける結果として難聴等の聴覚障害をきたす危険性は従来から指摘されていました。私は大学の実習で聴覚検査をすることがありましたが、同級生にも検査結果からみてその兆候のある人はいました。この難聴ですが、時代とともに音楽を聴くための機器の変化に伴い、名称も変わっています。まだカセットテープを使う時代だったときには「ウォークマン難聴」と言われました。電車の中で大音量で聞くあまりヘッドホンから音が漏れて周辺の人が迷惑に感じるという例も多くありました。その後はテープレコーダーの衰退とともに「ipod難聴(アイポッド難聴)」という用語を聞きました。そして先日はfranceinfoというフランスのニュースサイトで医療関連の記事を読んでいると、携帯電話、スマホによる聴覚障害に言及した記事がありました。日本語でネット検索すると「スマホ難聴」という表現も見られました。使用機器こそ携帯型テープレコーダ、ipod、スマホと変わっても、大音量での音楽聴取という根本背景は時代によらず同じままです。